1月に読んだ本2018年02月21日 09:43

1月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:2027
ナイス数:95

名前探しの放課後(下)名前探しの放課後(下)感想
所々のモヤモヤ感(違和感?)はこれだったのかと、真相を知って思いました。 更に、最後の方は「どういう事?」の連続で、ちょっと納得がいかない。 「いつか」という名前もなんだか文章に埋まっていると、文章として読み間違えてしまうことが多々あったりしてちょっとイライラ。。。 『メジャースプーン』は読んだのだけど3年前。忘れている自分が悪いのか・・・
読了日:01月05日 著者:辻村 深月
神の子 上神の子 上感想
『生きるために何をするかを考えるのは頭だが、何のために生きるのかを決めるのはあくまで心なのだ。』(p54)
読了日:01月11日 著者:薬丸 岳
神の子 下神の子 下感想
展開が気になり一気に読めてしまったのですが、なんだろう、私には薄味な印象。「Aではない君と」を読んで、期待しての2作目だったので、期待が膨らみ過ぎてしまったのかもしれません。町田の成長を楽しみにしていたという室井と、町田の接触がどうなるかと楽しみにしていたのですが・・・。最後は稔との絆でしたね。
読了日:01月13日 著者:薬丸 岳
人魚の眠る家人魚の眠る家感想
「脳死状態の人の胸に包丁を刺す」ことは、殺人なのか否か・・・この問に正解はあるのか。 脳死を受け入れられる人、受け入れられない人、 臓器を提供する側、必要とする側、いろんな立場の人がいて 誰もが納得するような答えはない。そして無理に出す必要もないとも思う。 娘が事故で脳死状態に陥った時の、母親の狂気ともとれる行動の数々。自分も母親であるし、理解はできる。できるけれど、あまりに悲しい。「その時を決めるのは誰」
読了日:01月19日 著者:東野 圭吾
暗幕のゲルニカ暗幕のゲルニカ感想
展覧会などへ行っても、作品の解説をじっくり読むことは少ないのですが、作品がつくられた時代背景や、作者はもとより、所蔵する人や展覧会を企画する人など、様々な人々の想いを知ってから見ると、また違った見方ができるのでしょうね。 圧倒的な才能を持つ芸術家ピカソ、そしてその彼から創造された歴史的大作『ゲルニカ』。いつの日か『ゲルニカ』を見て、そのパワーを感じてみたい。戦争反対!!
読了日:01月29日 著者:原田 マハ

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12月に読んだ本2018年01月10日 16:39

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読んだ本の数:2
読んだページ数:825
ナイス数:19

ツリーハウス (文春文庫)ツリーハウス (文春文庫)感想
NHKの『ファミリーヒストリー』を見終わったときと同じ様な読後感でした。人に歴史あり、ですね。自分は突然「在る」のではなく、過去とつながって「在る」ということを改めて感じました。本書に出てくるデラシネ=「根無し草」という言葉。「根無し草」って、地に足のつかない不安定な感じかと思い、まさに「根無し草」の様な家族だなと思ったのですが、デラシネという言葉を調べてみたら、「故郷や祖国から切り離された人」とか「故郷を喪失した人」という意味があるんですね~。深い。。。
読了日:12月17日 著者:角田 光代
名前探しの放課後(上)名前探しの放課後(上)感想
『フリーターとかニートとか、最初は異常とされてきた事象が、名前がついた途端に、当人も世間も理解する。そして、問題意識をなくす』(p213)
読了日:12月25日 著者:辻村 深月

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11月に読んだ本2017年12月05日 15:55

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読んだ本の数:5
読んだページ数:1717
ナイス数:68

クローバーナイトクローバーナイト感想
「保活」「お受験」「お誕生会」「子供の発達」・・・。私には2人の子供がいるけれど、どれもギリギリのところですり抜けてきた気がします。すり抜けてきたから言えるけれど、こんな波に飲み込まれなくて良かった。というのが正直な感想。ひょっとして、自分の状況は、こんなに酷くないかもとホッとさせるのが狙い?? そして、完璧で理想的な夫。これも、こんな完璧な夫いるわけない→ならばある部分妥協しなくては、と思わせてくれる とか??
読了日:11月02日 著者:辻村 深月
目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)感想
自分が視覚をもっていると、視覚を持たない世界が一体どんなものなのかを、本当に理解することは難しいけれど、この本を読んで、目の見えない人の「空間のとらえ方」や、全盲の子供が、壺の内側に細かい細工をするという「内」と「外」のとらえ方、目の見えない人の「スポーツ」「美術鑑賞」等々、目の見えない人の世界を垣間見ることができました。視覚があるとそれに頼ってしまうけれど、見えているが故に、見えていないもの(事)がたくさんあるのだと、気づかせてくれる一冊でした。
読了日:11月04日 著者:伊藤 亜紗
Aではない君とAではない君と感想
命を奪ってもなお、それが正しいと思ってしまうほどに「心を殺された」『加害者』である『被害者』翼と、『被害者』である『加害者』優斗という2人の少年。そして、それぞれの父親。1人は重い十字架と共に息子を得て、1人は永遠に息子を失う。当初、息子に対してどこか他人事だった吉永が、次第に息子に対して正面からぶつかっていく姿、そして最後に、翼の心からの謝罪に出会えて、やっと息ができた気がします。けれど、優斗は戻らない・・・。子供の小さなSOSに気づくことができるような、親でありたいと思った。
読了日:11月12日 著者:薬丸 岳
くちぬいくちぬい感想
常識の通用しない閉鎖的な田舎。今の時代に、こんな気味の悪い事って有り得るのかな。と思いながら読んだのですが、どうやら、板東さんの体験に基づく小説だったのですね(参照:集英社 文芸単行本公式サイト)。びっくり。。。 過剰反応ともとれる「放射能汚染」も、隠されるからより不安になるという、「くちぬい」への警告なのでしょう。読後にも、「くちぬいさまの」目をし、「くちぬい」をし、うっすら笑っている爺さんのイメージがなかなか抜けません・・・。
読了日:11月22日 著者:坂東 眞砂子
天空の蜂 新装版天空の蜂 新装版感想
登場人物が多くて、更に肩書が長くて、把握するのが大変でした(後で誰がどう関わってくるか分からないぞ、と構えて読んでしまいました。結果的にはそれほど気にしなくても大丈夫でしたが)。原発の「昨日まで安全だから、今日も明日も安全だろう」という幻想(p68)は2011年に見事に打ち砕かれたのだけれど、時間が経つと日々に流されて記憶は薄れていってしまう。読んでる間に、新聞の、高速増殖炉の廃炉の問題の記事に目が止まりました。読んでいなければ気にならなかった記事でしょう。三島の投げた石が当たったのかも知れません。。。
読了日:11月30日 著者:東野 圭吾

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Chickadees and Lilacs その後(3)2017年11月15日 10:08

【9月1日(土)】

Chickadees and Lilacs
【10月2日(月)】
あまり進んでない。。。
Chickadees and Lilacs
【11月15日(水)】
1/4ぐらい、出来ました。 冬になると乾燥して指に糸が引っかかってしまって。。。指もケアしなくてわ(*_*)
Chickadees and Lilacs

10月に読んだ本2017年11月15日 10:07

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読んだ本の数:5
読んだページ数:1391
ナイス数:24

55歳からのハローライフ55歳からのハローライフ感想
登場する人々が、同年代なので、読んでいて身につまされて辛かった。再婚や再就職、再出発を考えたとしたら、こんな感じになるのかと。いったい、自分はこれまでに「信頼関係」を築いてこれたのだろうか。これからでも遅くないかな・・・。
読了日:10月01日 著者:村上 龍
家守綺譚家守綺譚感想
掛け軸から亡くなった友人が出てきたり、河童やタヌキや小鬼などなど、有り得ないはずの事が起こり、有り得ないはずの生き物がたくさん出てきているのに、全く当たり前のことのように日々を過ごしていく。あまりに自然なので、読んでいるうちに、おかしいと思う事がおかしいような気がしてくる。「カワウソ暮らし」のくだりが一番好きです。乾いた土に雨がしみこむような、癒される作品。
読了日:10月11日 著者:梨木 香歩
クラバートクラバート感想
ファンタジーは好きなので、前から気になっていた本。少年向きの児童文学なのかもしれません。全体に暗いイメージが漂い、希望が見えたと思ったらあっさり終わってしまった感じで、もう一つ入り込めませんでした。後半でローボシュが再登場し、成長したクラバートとの対比が興味深かった。
読了日:10月18日 著者:オトフリート=プロイスラー
ヒア・カムズ・ザ・サン (新潮文庫)ヒア・カムズ・ザ・サン (新潮文庫)感想
当初、後半の方を、別視点からのストーリーと勘違いして、少し困惑。どちらの真也も真面目で、真っ直ぐなないい男でした。なので、更に勘違いしてタイトルのカタカナだけ見て、「サン」は太陽と息子をかけているのかと思いながら読んでいました。『いい息子が出来た!!』みたいな・・・(*^^*)。読み終わって、カバーを外してから英語表記に気が付きました(恥)。私はパラレル版の方が好みです。ラスト感動しました。そんな気持ちを持って義理父&義理母に接したいです。
読了日:10月22日 著者:有川 浩
カナリヤは眠れない (ノン・ポシェット)カナリヤは眠れない (ノン・ポシェット)感想
接骨院の合田という整体師さんを軸に、依存症に悩む女性たちが少しずつ再生に向かう。 合田先生は、そんな女性たちを、ほかの人間に危険を教えるカナリアだとし、悲鳴を無視するわけにはいかないと、治療をおこなっている。この合田先生が、いいかげんなようで、時に味のあるセリフを吐き、それがとても面白かった。 ただ、ラストで急激にミステリー仕立てになったような気がして。。。
読了日:10月28日 著者:近藤 史恵

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