11月に読んだ本2017年12月05日 15:55

11月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1717
ナイス数:68

クローバーナイトクローバーナイト感想
「保活」「お受験」「お誕生会」「子供の発達」・・・。私には2人の子供がいるけれど、どれもギリギリのところですり抜けてきた気がします。すり抜けてきたから言えるけれど、こんな波に飲み込まれなくて良かった。というのが正直な感想。ひょっとして、自分の状況は、こんなに酷くないかもとホッとさせるのが狙い?? そして、完璧で理想的な夫。これも、こんな完璧な夫いるわけない→ならばある部分妥協しなくては、と思わせてくれる とか??
読了日:11月02日 著者:辻村 深月
目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)感想
自分が視覚をもっていると、視覚を持たない世界が一体どんなものなのかを、本当に理解することは難しいけれど、この本を読んで、目の見えない人の「空間のとらえ方」や、全盲の子供が、壺の内側に細かい細工をするという「内」と「外」のとらえ方、目の見えない人の「スポーツ」「美術鑑賞」等々、目の見えない人の世界を垣間見ることができました。視覚があるとそれに頼ってしまうけれど、見えているが故に、見えていないもの(事)がたくさんあるのだと、気づかせてくれる一冊でした。
読了日:11月04日 著者:伊藤 亜紗
Aではない君とAではない君と感想
命を奪ってもなお、それが正しいと思ってしまうほどに「心を殺された」『加害者』である『被害者』翼と、『被害者』である『加害者』優斗という2人の少年。そして、それぞれの父親。1人は重い十字架と共に息子を得て、1人は永遠に息子を失う。当初、息子に対してどこか他人事だった吉永が、次第に息子に対して正面からぶつかっていく姿、そして最後に、翼の心からの謝罪に出会えて、やっと息ができた気がします。けれど、優斗は戻らない・・・。子供の小さなSOSに気づくことができるような、親でありたいと思った。
読了日:11月12日 著者:薬丸 岳
くちぬいくちぬい感想
常識の通用しない閉鎖的な田舎。今の時代に、こんな気味の悪い事って有り得るのかな。と思いながら読んだのですが、どうやら、板東さんの体験に基づく小説だったのですね(参照:集英社 文芸単行本公式サイト)。びっくり。。。 過剰反応ともとれる「放射能汚染」も、隠されるからより不安になるという、「くちぬい」への警告なのでしょう。読後にも、「くちぬいさまの」目をし、「くちぬい」をし、うっすら笑っている爺さんのイメージがなかなか抜けません・・・。
読了日:11月22日 著者:坂東 眞砂子
天空の蜂 新装版天空の蜂 新装版感想
登場人物が多くて、更に肩書が長くて、把握するのが大変でした(後で誰がどう関わってくるか分からないぞ、と構えて読んでしまいました。結果的にはそれほど気にしなくても大丈夫でしたが)。原発の「昨日まで安全だから、今日も明日も安全だろう」という幻想(p68)は2011年に見事に打ち砕かれたのだけれど、時間が経つと日々に流されて記憶は薄れていってしまう。読んでる間に、新聞の、高速増殖炉の廃炉の問題の記事に目が止まりました。読んでいなければ気にならなかった記事でしょう。三島の投げた石が当たったのかも知れません。。。
読了日:11月30日 著者:東野 圭吾

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